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ポリオ 中国でも 10か国で感染 予防接種 [日記]

世界保健機関(WHO)は5日、高熱を伴い、手足にまひが残るポリオについて、シリアなど10カ国で感染が増えている状況を重視、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言したようです。各国に警戒を呼び掛けるとともに、感染国の保健当局が国外渡航者に予防ワクチン接種を行うよう勧告した。


ポリオは撲滅の取り組みが進んでいるが、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンでは対策が遅れている。最近になってシリアやイラク、イスラエルなどで感染者が新たに見つかった。WHOによると、昨年は世界で417人、今年に入り74人が感染した。WHOが感染症リスクに対し緊急事態を宣言したのは、H1N1型インフルエンザが大流行した2009年4月以来。 


ポリオの流行が続いている国(流行国)は、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3か国ですが、シリアやカメルーンでも、海外からの輸入患者の発生が報告されています。2011年は、パキスタン、チャド、コンゴ民主共和国等で多数の患者が報告され、中国新疆ウイグル自治区でも野生株ポリオの流行が報告されたそうです。2012年は、流行国のほか、チャドで患者が発生しています。


ポリオはポリオウイルスによって、急性の麻痺が起こる病気です。WHOでは、患者が発生している国に渡航する場合には、以前にポリオの予防接種を受けていても、渡航前に追加の接種をすすめています。特に1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれの人は、ポリオに対する免疫が低いことがわかっていますので、海外に渡航する場合は、渡航先が流行国でなくても、渡航前の追加接種を検討した方がよさそうです。


ポリオは、ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気だそうです。


感染しても90%から95%の人は症状が現れずに、知らない間に免疫ができるそうですが、感染してから3日から35日後に、発熱、頭痛、のどの痛み、吐き気、嘔吐などのかぜに似た症状が現れることがあるそうです。さらに、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に弛緩性麻痺(だらんとした麻痺)が現れ、その麻痺が一生残ってしまうことや、呼吸困難で死亡することもある感染症です。


麻痺の進行を止めるための治療や、麻痺を回復させるための治療が試みられてきましたが、現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はないそうです。麻痺に対しては、残された機能を最大限に活用するためのリハビリテーションが行われます。


日本の定期の予防接種では、平成24年8月までは経口生ワクチンが使用されていましたが、平成24年9月以降は注射の不活化ポリオワクチンが使用されているそうです。


海外に渡航する場合は、渡航先が流行国でなくても、渡航前の追加接種を検討した方がよさそうですね。




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